住宅分野での温室効果ガス25%削減 |
国連気候変動サミットで鳩山首相が、温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年比25%削減すると発言、各国にもこの提案に同調する呼びかけをしました。 国連の議場はこの発表に大きな拍手をもって歓迎したと伝えます。 CO2削減は「製造」「運輸」「ビル・オフィイス関係」そして「住宅」と大きく4分野で検討されています。夫々の分野で総合的なプランの基に、この目標を達成すべく実施されていくのでしょう。そして、この活動の中から新産業が生まれてくると考えられます。 「住宅分野でのCO2削減はどうなっているの?」の問いには、「結構進んでいます」と答えられます。 長期優良住宅に認定された家は低エネルギーで、資源の有効性を高めた長期耐用と耐震性能が保証された住宅造りとなっています。 この建物の建築には所得減税やローン減税も付加され、新政府がこの他にも車並みの補助金制度を、すべての長期優良住宅に導入すれば建築は促進され、景気対策にも温暖化防止にも大きく貢献するものと確信します。 最近の住宅の中身は、気密・断熱性能の高いペアガラス(二重ガラス)サッシが標準となっていて、一昔前の「窓」とは格段に違います。ガラスの種類も豊富で、西側の窓は日射しの熱を防止するLOW-Eガラスを、他はアルゴンガス入りペアガラスで、室内の熱を逃がしません。 それらに加え、ロックウールやグラスウール一辺倒から、ポリスチレンフォーム等、板状断熱材も普及し、外断熱による高い気密・断熱性が確保されるようになっています。 室内環境も低消費電力の「24時間計画換気システム」が標準で設置されています。 これにより、人による炭酸ガス、ペットや料理の臭いも気密性の高い住宅では、2時間に1回転の割合で外部の新鮮な空気に入れ換わり、住む人にも、家にとっても、結露が少ない健康的な住宅となっています。 消費電力の少ないLED照明、空調機、テレビ等の電化製品の組合せでも、家一軒の消費電力は大幅に削減できます。 と、いう訳で、最新の住宅設計で造られた家なら、CO2の削減は現時点で25%を大幅にクリアーできる事になります。 将来、4kw以上の太陽光発電機のコストダウンと、大幅な補助金制度が導入されれば、太陽光発電の普及促進が実現します。 それと家庭用蓄電池が開発されれば「0」エネルギー住宅の実現も夢では無くなります。 すでに一部のコンビニでは屋根にソーラー発電パネルを設置し、すべてLED照明にしたエコ店舗が出現しています。 課題は「製造」と「運輸」ですが、小型車は確実にエコカーへと進んでいますが、トラックやバスの大型車がどうなるかです。電力も61%を担っている火力発電からの脱出が必然です。 大切なのは、人類の英知をもって、子孫にツケを廻さないよう努力することです。 |
by isoda-shonan
| 2009-09-26 18:02
| コラム
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