神奈川の林業と天然木の性質 |
地球温暖化防止の面から、林業の大切さや輸送コストを抑えた地産地消が注目を集めています。 今回は国産材の使用、特に地産地消の面からの神奈川県産材の採用と同時に天然木の性質についてまとめてみます。 山に緑が残るということは、それだけで二酸化炭素を吸収してくれたり、水源保全の働きがあります。しかし品質の良い木材として出荷するには定期的な間伐や枝払いが必要で、人手も掛かります。 手入れが行き届かないと光が充分林の中に入らず、下草が生えず土壌が流出してしまいます。 もっと大切なことはそうして大切に育てられた国産材の桧、杉を沢山使った住宅造りを積極的に推進することです。 現実的には早く安く建てる為に、木材問屋の老舗が「年輪の無い茅の様な木」と表現する輸入のホワイトウッドの集成材が一般的に使われています。 かながわ森林、林材業活性化協議会では、森林の公益的機能を発揮させるため県産木材の普及と安定供給に県の協力も得て取り組みを開始しています。 当社もこの活動に賛同し、「かながわ県産木材住宅建設工務店」の認証制度を取得しました。 無垢材は天然の性質を持っています。 桧やヒバは若干樹脂を含み光沢を持ち、害虫も寄せ付けません。 杉は大きく成長し粘り強いので梁材としての用途が広がります。 適材適所の使い分けで耐久性も健康的にも優れた住宅造りとなります。 国も補助金の導入で、国産材奨励を進める計画を進めています。 近年の本物指向から床材としてのフローリングも無垢材を求めるお客様が増えています。 本来は土足で上がっても大丈夫なので、少々の傷や汚れを気にしなくても良い床なのです。 天然木は加工された後でも調湿作用の機能は生きています。 湿気の多いシーズンは吸湿し膨らみます。 乾燥期には排湿し少しやせます。伸びたり縮んだりもします。 角材は割れが入ることもあります。たまに床鳴りがすることもあります。 しかし、それにより強度が落ちたり永久に床鳴りすることはありません。 これらの現象は天然木の性質として理解してやって下さい。過度な冷房や暖房でも隙が大きく出ることもあります。 しかし1年から2年が過ぎると、その家の環境に馴染み次第に落着いてきます。永く使う中に木肌の色も深みが増し、本物の良さの味を楽しめます。 見かけだけきれいに仕上った家をお望みなら、合板に単板を張たフローリングやエンビシートで加工された枠材が用意されています。 工業製品の様に一分の隙もない住宅をお望みならプレハブ系の住宅を選定したほうが好いでしょう。 今月中に地産地消を実践する「神奈川県産 杉の家」の概要を発表します。 コストを抑え、設備機器は充実させた本物の木造りの家です。近日中に資料が出来次第、希望者に郵送致します。 資料の予約お申込みは「こちらから」 |
by isoda-shonan
| 2009-10-06 09:00
| コラム
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