今が旬,リンゴの「富士」 |
今回は旬に入ったリンゴについてです。 富士の名の付くものは日本一を表すとされています。 青森県の名産品リンゴの「富士」は、リンゴの生産者のそんな思いが凝縮されたリンゴです。 何とか日本一のリンゴを生産したいと永年研究され生まれたのがこの「富士」。純国産の「国光」と洋名の「デリシャス」を掛け合わせて生まれました。その後土壌や栽培方法が何度も改良され現在に至っています。 「富士」の名は当時日本一の美人女優とされた山本富士子さんからともされています。 一時野菜でも果物でも見た目での「形」や「色付き」が重要視され、またその規格に当てはまった品は高値で取引されました。 しかし時代が変わり、本当においしい品種はどうすべきかに変わりました。農薬を一切使用しない、有機肥料だけで作った野菜が大人気になりつつあります。形が少し悪かろうが、葉に虫食いが残ろうが、新鮮で安全な食品を選ぶ消費者が増えたからです。 「富士」も一時、「形と色」にこだわり「有袋」栽培が主流でした。確かに一つづつ袋を掛ける事により、「形も色」も一級のリンゴが生産され、日本だけでなく海外でも最高級とされました。 しかし、自然派の食材人気が高まり太陽の恵みが得られる「無袋」で行った所、若干形は悪くても「蜜」がたっぷりと入った糖度の高いリンゴを生産することに成功したのです。見栄えより味と品質を優先させました。 今では「無袋」で生産された富士を商品名「サンふじ」とブランド名にしています。サンは英語SUN=太陽からです。 私の事務所の机の上にポンと一つ、この「サンふじ」が置かれています。今日の昼食のデザートにする予定です。 旬に入った今月初め親しい取引先から送られ、社員で分け合ったリンゴです。 形は真円ではないが、二つに割ると「蜜」が1/3近くまで占めています。香り、歯ごたえ、甘味とも三拍子揃った一級品のリンゴで、今月いっぱいまでが食べ頃のようです。 |
by isoda-shonan
| 2009-12-14 21:01
| コラム
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