イソダの建築手法「天井と壁見切り」の納め(2) |
天井と壁の取り合い部分に取り付けるのが天井廻り縁です。 ビルや会社事務所の建物では、クロス等の仕上げ材の突き付けで廻り縁は取り付けません。 天井と壁の仕上げ材が異なる場合は、プラスチック製の見切り縁が使用されています。 住宅の場合、この様な目立たない部位も如何に綺麗に納めるか考慮して設計しています。 当社では、壁も天井もクロスの同じ仕上げ材の時は、原則「底目地」仕上げで納めています。 天井の廻りに12mmの底目地が通るように施工します。 これは、地震等の揺れで、突き付け納まりだとスキマを生じる恐れがありからです。 昔からの大工の知恵で、最初から目地でスキマを取っておけば若干のスキマが生じても、差ほど気にならないからです。この考え方を「逃げ」と云っていて大工技術の大切な技ともいえます。 天井廻り縁を取り付けるほうが簡単に済みますが、綺麗な目地が通るのは、とてもシンプルでしかもすっきりとした納まりと云えます。 天井と壁の仕上げ材が異なる時は、適切な見切り材を選定し廻り縁を取り付けております。 ・天井、壁のクロスの突き付け納まり(事務所) ・天井化粧ボード、壁クロスの時の見切り縁(事務所) ・天井、壁共クロス。イソダ方式「底目地」納まり ・和室の廻り縁に半丸太を使用した例 ・壁クロス、天井小巾板の時の廻り縁施工例 |
by isoda-shonan
| 2010-12-15 09:46
| コラム
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