西欧建築設計家ジョサイヤ・コンドルと辰野金吾(1) |
鎌倉商工会議所、建設部会の研修見学会に参加した。 ジョサイヤ・コンドル(1852年~1920年)は鹿鳴館やニコライ堂を設計した日本の西欧建築の草分け的建築家であり、東京駅を設計した辰野金吾はコンドルの弟子にあたる。 今回の見学会は、期せずして、この二大建築家設計の建物となった。 最初の見学は昨年10月に復興になった東京駅。三階部分が再現されシンボルのドームも復元された。一泊4万から80万という東京ステーション・ホテルを専門ガイドが案内してくれた。一階のコーヒールームは待ち合わせに便利そうだ。 普段乗り換えに急いで通過する東京駅に、コーヒールームや一泊80万円の部屋があるなんて誰も想像もしなかった。 辰野金吾設計の八角形ドームは、干支のモチーフが入る東洋的意匠に、皆首を直角にして見入る。当日最後に見学した日本銀行も辰野金吾の設計だが、八角形のドームがシンボリックに採用されていた。 イスラム寺院のようなドームは、ニコライ堂設計のコンドルの影響だと直感させられる。 今回の東京駅改修工事では、大地震に対する耐震補強も大掛かりに行われている。 赤レンガ建ての建物を支えていた、オレゴン州産の松杭を取り除き鋼管杭に取り換え、免震装置を取り付けたと言う。 これらの復元改修費用は東京駅の容積率を近隣地権者に販売して賄ったと聞いた。 容積率が売買できるとは、丸の内は発想が違うと恐れ入ってしまう。 往時のデザインが復元された東京駅 吹き抜けのドームを下から見上げる ステーション・ホテル内のコーヒールーム(左側) |
by isoda-shonan
| 2013-10-10 17:23
| コラム
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