外断熱・二重通気の住みごこち(3) |
今回は通気と湿気対策についてです。 SCフォームを使った外断熱の家は外壁通気と屋根通気を可能にし、湿気対策としても万全な施工がとられています。 住宅の通気や防湿対策はとても大切、適切な防湿対策が取られてないと結露が発生し、せっかくの高断熱の家も台無しとなります。 高断熱化が叫び始められた頃、北海道で床下に入れたグラスウール断熱材が結露し「ナミダダケ」が発生しました。世に云うナミダダケ事件です。 当時まだ防湿フィルムの施工が確立されておらず、床下に施工した分厚いマット状断熱材が室内の湿気を吸い結露したのです。 現在北国のグラスウールやロックウールを使用した高断熱住宅には、壁、床下に室内の湿気が届かないよう、入念な防湿フィルムが施行されように成りました。 SCの家は基礎も外側からカネライトフォームで断熱します。 基礎断熱することにより、床下での断熱施工は不要で、むしろ床下の温冷熱を積極的に壁の中に取り込むパッシブソラー効果が生まれます。 基礎の通気口は開閉式で冬は閉め、夏に開けることができます。 夏季に小屋裏換気扇を回すと床下の冷気が壁の中に引きこまれ、室内温度は3℃ほど下がります。 外壁と内壁に各々通気層を持つ外断熱の家、これが二重通気という特許工法。 内壁の通気は、冬は止めて高気密住宅に、夏は通して非機密住宅に出来るのです。 SCの家は夏と冬とに衣替えできる家、と云われる所以です。 従来は基礎通気口と小屋裏換気口は手動で開閉してましたが、近年『SCナビ』という季節により通気口を自動で開閉できる製品が販売されています。 次回はちょっと休憩し一般コラムに戻ります。 |
by isoda-shonan
| 2015-02-10 10:21
| ソーラーサーキット
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