日本の住宅耐震基準 |
この度の熊本地震では倒壊した家屋による被害が顕著だ。熊本は、あまり大きな地震を経験してない地方なのかも知れない。 新聞報道によれば、全国の耐震化率は現在平均82%、これに対し熊本地方は73%だった。 倒壊建物は旧耐震基準の建物が多く、重い瓦屋根も起因してるようだ。 それと、耐震性の高い建物も、震度7と云う激震を2回も受けたのが致命的だった。 阪神淡路大震災での調査によると、倒壊した建物の88%が旧耐震基準の古い建物だと報告されている。 住宅の新耐震基準は昭和56年6月1日に改正されている。 また住宅の品質確保法により性能表示制度が平成12年4月1日に制定、耐震法規で基礎のホールダウン取り付けや構造材の接続金物の規定と大幅に改正され今日に至っている。 耐震性能表示は次の通り 耐震性能1 建築基準法の耐震基準に適合 震度6強~7でも倒壊、崩壊 しない、震度5では損傷しない 耐震性能2 建築基準法の1.25倍の耐震性 耐震性能3 建築基準法の1.50倍の耐震性 (法制度の言語は解りにくいのですが、木造建築で耐震性能2~3を取得するには、耐震性能1の1.5倍~1.8倍の構造強度で設計する必要があります。) 住宅の建設には、耐震性、省エネ性、断熱気密性、耐久性にも充分注意を払いましょう。 |
by isoda-shonan
| 2016-04-20 14:58
| 建築
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