夏の風物詩 |
今年の猛暑は記録的で、地球の温暖化は確実に進んでいると思わずにはいられません。安倍首相も麻生外相も外遊先の国々で京都議定書の参画とCO2削減への技術的援助を提唱し、日本がこの面でのリーダーシップを取る意気込みを示しています。 熱中症にかかった人も屋外だけでなく、お年寄りは自宅内で倒れてしまった方もおり、住宅の断熱性能や通風で冷房を強くしなくても快適に過ごせる住まいを提供していく意義を強く感じる夏です。 この暑さの中で、夏の風物詩「甲子園」は連日熱戦が繰り広げられました。多分グランドレベルの温度は38℃を超えているはずです。 今年はそんな中で、佐賀北高校が逆転満塁ホームランというドラマを演じ、優勝しました。強豪の私学がひしめく中で、公立高校が優勝したのは何年ぶりでしょうか。 少子化のあおりで大学も高校も生徒集めは大変です。手っ取り早くスポーツ強化で名を上げ、有名校にする。今年の春にスポーツ特待生を規制するルールが論議され、野放しだった野球留学に一定の歯止めが掛けられました。 佐賀北は地元の中学野球部の出身者だけのチーム。ナインの体格も並。そんな佐賀北が優勝できたのは野球解説者がよく使う「流れ」を捉えられたからでしょう。 野球の女神はこっちについたり、相手についてしまったり、とても気まぐれです。ファウルかフェアーか、アウトかセーフか、何かのきっかけのその一瞬の判定から「流れ」が変わります。この「流れ」を確実に自分の方へ引き寄せた方に栄光が持たされます。 今年の甲子園は昨年の「ハンカチ王子」ほどの人気者のいない「地味甲子園」でした。 しかし、一回戦から決勝までの佐賀北の「流れ」を呼び込む勝負運の強さと粘りは記録ずくめの戦績からも今年の甲子園の主役は同校だったと改めて思い知らされました。 スポーツでも経営でもこの「流れ」を適切に捉え、物にしていく。 気力・体力・技術力だけでは無い、何かその上を行く不思議な力、それが「流れ」なのです。 |
by isoda-shonan
| 2007-08-24 18:08
| コラム
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