脱石油 |
「ガソリンの価格上昇は脱石油のチャンスです。」 こう断定したのは、人気のジャーナリスト、田原総一郎氏です。 湘南信金の10月に行った、第325回定期講演会での話です。 演題は「時代を読む」 テレビで政治家に対して鋭い質問を浴びせる田原氏の講演会とあって、当日の同金庫、大会議場は中小企業の経営者で超満員です。 小泉首相時代から、安倍~福田首相までの政局の流れを独自の取材による裏話を含め、歯切れ良く解説してくれました。要点は官僚の組織力と抵抗、それは限りなく強大で、実はマスコミも官僚の味方だと話します。 自分達の都合の悪いことは省庁の奥にしまい込み、政治家への反撃材料はマスコミにリークし、それを書かせるという構図が出来上がっている、と。 講演の最後に聴講者からの一般質問を受けました。 最初の質問者が、「これだけ原油が上がると原材料の仕入れ値も上がり、中小企業は大変苦戦している」 冒頭の「石油の値上がりはチャンス」の話です。 産油国が原油を値上げしたら、各方面からの石油依存度は低下してくる。石油に変わる代替エネルギーの開発は加速度的に上がる。アメリカは再度、原子力発電に注力し始めている。水素エネルギーの開発や、燃料電池の開発も進んでいる。特に車だけでなく、家庭での依存度は低下できる。それは住宅の高断熱化や性能を上げることで、省力化は確実になるはずと話されました。 だから、「原油が上がれば脱石油のチャンス」なのです、と。 さすが、政治だけでなく温暖化に対する見識も高い、一流のジャーナリストだと感じました。 |
by isoda-shonan
| 2007-10-26 13:28
| コラム
|
Comments(0)
|
<< 御祝い | 中国 >> |