012-蘇る松杭 |
イソダの先代に仕えた入江大工(初代工場長、故人)には、いろいろと建築知識や職人気質を教えてもらいました。 その一つに、軟弱地盤の地業「基礎工事」には松杭を用いた、と聞いたことがありました。 2年前、旧丸ビルが立て直すことになり解体したところ、地下から大量の松杭がでてきた、という新聞記事を読み、休日を利用して見学に行ったことがあります。 松杭は、米国のオレゴン産で長さ15m、それを一ヶ所20本に束ねて旧丸ビルを支えていた、といいます。使用された松は5,440本で、米国の土木技師の指導だったそうです。 80年近くも地下でビルを支え、掘り出された松の木口はみずみずしく、まだヤニを含んでおり、樹木の生命力の強さを知ると同時に、入江大工の話を思い出しました。 その後、その松杭は丸の内のビル街にベンチとして使用されると聞きました。 また、一部は家具工房に引き取られ再利用されているとの事です。 木の美しさと生命力、資源の大切さを改めて知り、イソダのモデルハウスには古民家を解体したときの木材を引き取り、梁として再利用しています。 |
by isoda-shonan
| 2005-09-12 17:03
| コラム
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