日本創生のシナリオ |
地元取引先、信用金庫の講演会に参加してきました。 テレビでも顔なじみの著名な評論家が登壇する人気の講演会です。 4月度の講演は三井物産戦略研究所の寺島実郎会長でした。 冒頭「今の日本は皆が伏せ目勝ちだ」と指摘します。豊富な統計の資料を配布し、これからの日本再生の道筋と問題点を追及します。 実質GDPは2009年-5.3%だったのが2010年には+1.5になり、少し明るさが見えて来ます。 問題は素材原料は前年比 175.3 中間材 108.9 と値上りしているのに、耐久消費材は 69.4と逆に30%近く下落しているデフレ状態。 価格を上げたくても上げられないのです。 これは、200万円以下の収入で働く人は労働人口6,272万人の34%に当る2,165万人にも達していると。 加えて、サラリーマンの家計可処分所得も収入減と公的負担増で2000年~2009年までの9年間で9.5%も減少したと指摘し、消費に金が廻らない状況を分析しています。 最後に日本創生のシナリオとして次を提案しました。 ①エネルギーも食糧も自前で調達 食糧自給率70%への達成(システム農業の展開) 水力や原子力の「技術蓄積」を高め脱石油のビジネスへ ②海底熱水鉱床の探査と採鉱技術を高め資源化へ ③人工衛星の利用の可能性(GPS) ④100人乗り「中型ジェット旅客機」の国産化 ⑤100%光ファイバー網敷設によるインフラ基盤の整備 そして、日本、台湾、韓国、三国によるネットワーク型協力体制を構築し,志を持った方向で行くべきと結びました。 |
by isoda-shonan
| 2010-04-26 08:45
| コラム
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