高野豆腐とさつま揚げ |
食べ物の嗜好は年齢により変わるもの。 肉から野菜に、濃い味付けから薄味に、デザートはコーヒーとケーキから緑茶と和菓子に変わった。 そんな自分の年齢にぴったりの料理に出会い感動した。 味覚が鋭く成ったのか、年相応の身体が要求してるからか、自分でもなんだか分からないくらい美味だった。 料理と云うほどの物でもないが、高野豆腐とさつま揚げに野菜が入った煮物だ。 ただ並みの煮物と違うのは食材の中身。 まず「さつま揚げ」は逗子のKさんお手製の一品。 当社の施主で釣り名人は、200M以上の深海に住む「ダボギス」を釣ってくる。 この身に砂糖、塩、カタクリコで練り物にし「さつま揚げ」を造り、自宅の大型冷凍庫に貯蔵してる。 「ダボギス」は最高級蒲鉾の原料となる魚だ。 釣りと食の粋人が仲間だけに配る、歯ごたえと魚の旨みが凝縮された得がたい一品だ。 高野豆腐も、食べ物にこだわりの強い友人Fさんが信州から取り寄せた老舗の名品。 フキ、スナックエンドウ、人参等は、関谷の鎌倉野菜だ。 これを薄味で煮物に仕立てたのだから無理も無い、久し振りに家庭で料理屋の味を堪能したのです。 |
by isoda-shonan
| 2011-06-04 16:58
| コラム
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