冬暖かい家(その2) |
ソーラーサーキットの家は(株)カネカ住宅資材部が1988年に外断熱工法に特化した高気密・高断熱住宅として開発した工法です。 爾来24年間、ソーラーサーキット(SC)の家は約22,000棟の実績を重ねています。 現代では省エネルギー住宅の切り札として高気密・高断熱住宅は当たり前ですが、当時は建築家さえ「そんな家は息が詰まってしまう。ひ弱な子供を造って仕舞う。」と揶揄されていました。 元々外断熱工法の高気密・高断熱住宅は、厳寒の地、北欧で開発されました。 構造躯体をスッポリと外側から断熱材で覆ってしまう工法は、温まった躯体の熱を外に逃がさない、熱を奪う熱橋を造らない、断熱欠損が生じないと云う数々の利点を生み出しました。 三重ガラス窓と外断熱の組み合わせは高気密化も容易にし、北欧では標準工法として普及したのです。 それは暖房費の軽減となり、盛んに無暖房住宅が研究された時代でした。 これらの歴史と流れは現代の『ゼロエネルギー住宅の実現』へと継っています。 住宅自身の断熱性能を上げ、太陽光発電の自前電力量と消費する電力がほぼ“0”になる住宅造りです。 平成24年度国土交通省の『住宅のゼロエネルギー化推進事業』の当社モデルはエネルギー削減率125%を達成し採択されました。 もちろん申請モデルの断熱法は、板状ポリスチレンフォームを採用した外断熱で設計されています。 ただ四季のある日本では北欧型の気密住宅そのままで良いと云う訳にはいきません。 そこの処は又次回に説明致します。 |
by isoda-shonan
| 2012-11-08 17:05
| ソーラーサーキット
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