宮古島は風の島 |
同業のグループで沖縄宮古島に研修旅行に行ってきました。 宮古島はNHK連続ドラマ『純と愛』の舞台ともなって、一躍人気リゾート地に躍り出ました。風土の特徴は、山が無い、川が無い、台風の襲来が多い、一年中風が吹いてる、珊瑚礁が隆起して出来た琉球石灰岩の地層、人口はおよそ56,000人、年間平均気温23.6度。 住居はその土地の風土に最も適した工法が進化します。 この面から宮古島の建築はコンクリート(RC造)となりました。 1966年の台風では日本の最大風速の85.3m/sが記録されています。 度重なる台風の強風から木造建築は淘汰され、重量の大きいRC住宅に特化されたのです。 この結果コンクリートの打ち込み技術が磨かれ強度のあるコンクリート建築を生み出しました。 コンクリートの打ち込みでは、入念な手作業による突き固め(バイブレション)が行われ密度の高いコンクリート建築を完成さてたのです。 屋根はフラットな陸屋根だが、緻密なコンクリートのため防水層が不要です。 沖縄本土では赤い琉球瓦の家を多数見ますが宮古では希でした。 住宅とは台風から身を守るとする第一義が優先され、更に近年の住宅では大風から窓を守る為に雨戸を採用する住宅が増えているそうです。 地下層の琉球石灰岩の保水力を利用し、海に流れ込む地下水を堰止める『地下ダム』を建設し、浄水道と灌漑用水を確保してるなど、自然の風土と上手に共生してるのが宮古島でした。 外国リゾートのような宿泊したホテルのガーデン、そのまま海に出れる ブリーズベイマリーナホテル 来間島と宮古本島を結ぶ来間大橋、農道として建設されたが生活道だ、橋には地下ダムからの水道管が敷設されている、1995年開通 地下ダムの見学 水は満々とし魚が泳いでいた 建築土木より地質学の成果と思はれる 沖縄電力のメガソーラー発電所 風力と太陽光の併用で昼夜発電し6,000世帯の電力を賄っている。西平安名崎にも風力発電は三基設置されている風の島。 東平安名崎 保良港は嵐の時の漁船避難場所(船だまり) 1771年の八重山地震の津波で海底から東平安名崎に打ち上げられた巨石 東シナ海(左方向)と太平洋(右方向)からの海流のぶつかる海域 東平安名崎の東岸はコバルトブルーに輝く観光スポット 2015年開通予定の伊良部大橋は全長3,540M,宮古島最後のインフラ工事 ハダシで歩いた砂山ビーチ 砂山ビーチの奇岩 海の青さと透明度は石灰岩層を通過して海に流入する地下水のおかげ |
by isoda-shonan
| 2012-11-29 16:41
| コラム
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