鎌倉山檑亭本館と山門 |
秋晴れの日、鎌倉市景観重要建築物に指定されている鎌倉山檑亭と山門の見学会に参加した。 三悪追放キャンペーンを主唱した菅原通済は鎌倉山の開発に尽力した人物。 彼の父、菅原恒覧(つねみ)の別荘「清香園」だったのが檑亭。 広大な庭園の小高い処に建つ座敷は、江戸時代の豪農の家を昭和4年に移築したもの。 西北隅には、手広の青蓮寺に在った震災で倒壊した玄関を買い受け移築している。 恒覧の古建築に対する造詣の深さと財力が窺える。 座敷からの眺望も素晴らしく、現在は鎌倉山の有名そば屋さんとして親しまれている。 私的には遠来のお客や、外人の訪問を受けたとき、日本の文化を伝える鎌倉らしい処として利用している。 檑亭の山門は、鎌倉山道のカーブに突然現れる景観上は極めて印象に残る山門。 檑亭本館は道路からは屋根しか見えず、この山門が料亭の目印となる。 山門をくぐると、庭のツワブキが生けられ、客人を迎える風情は茶の湯の世界。 建築学上も明和7年(1770年)創建、元は西御門の高松寺(廃寺)の山門で、昭和6年移築の貴重な建築物、国の「登録有形文化財」の指定もうけている。 後世に残る建築物の蒐集は、当時の実業家の美学だったのでしょうか。 高松寺の山号「壽延山」が架かる檑亭山門 檑亭本館 左の入母屋の建物が青蓮寺から移築し増築した玄関 本館からの眺望 遠く片瀬から富士山が望める |
by isoda-shonan
| 2014-10-20 11:33
| コラム
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