住宅のデザインは普遍性が美しい |
20数年程前の夏、那須のペンションに家族で天の川を見に行った。 那須には星と名が付く宿や観光地が多く、晴れた夜には天の川が見えると聞いていた。 残念ながらその夜は曇り空で叶わず、天の川は後日ヨセミテ公園まで行って見ることが出来た。 満天に流れる星雲は壮大なスケールで、後年このような天の川は見たことがない。 この那須旅行の折、矢板市の山縣有朋記念館を訪ねた。 明治42年、明治政府の元勲山縣有朋が小田原に建てた『古希庵』を矢板市の山縣農場に移築した建物。 設計は日本の洋風建築の先駆者と云われた、帝室技芸員伊東忠太工学博士。 古希庵は木造建築洋館の典型的な様式を伝承し、普遍的な美しさを保っている。 とりわけ連続する木製格子窓のデザインに感動を覚えた。 何時かこの格子デザインを取り入れてみたいと心に焼き付いた。 住宅のデザインは普遍的美しさが肝心と、伊藤博士から教えられた気がした。 記念館は平成2年1月栃木県有形文化財として指定を受け、大切に保存されている。 山縣有朋記念館 記念館の格子デザインをモチーフにした建築例 |
by isoda-shonan
| 2015-04-27 09:00
| コラム
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