建築基準法に気密性能の規定が無くなったのは? |
過っては建築基準法で住宅の気密性能(C値)は5.0cm/㎡とされていた時代があったが、現法では規定が無くなった。
世界的には断熱基準(UA値)と気密基準(C値)は両立して快適性を保てるとされているが、どうしてなのか?
前回のこのコーナーでも紹介した通り基準法は最低基準を定めた法律。
日本の木造建築で気密性能を確保するのは、大変難しい。 元々『夏を旨とすべき』の日本建築は風通しの良いスカスカの住宅が最良とされてきた。 あまり高度な規定にすると、中小零細企業は付いてこれない。最低基準法の原則からはずれる。
またC値は測定して初めて数値がでる。そんな面倒なことやってれるかと敬遠されたのか?。
C値5.0でOKなど欧州では通用しない。日本のこんな低い規定を残すのは恥ずかしい。 ここは、むしろ建築会社と建て主に決定してもらう方向で無くしたのではないかと推測する。
実際ドイツのパッシブハウスでのC値は1.0cmをはるかに凌ぐ0.3~0.2cm程度。 熱交換型の24時間換気装置の併用で、省エネ性の高い室内は結露無しの快適空間を実現する。
本当にいい家は、高断熱と高気密の両立住宅で、世界基準の省エネ・健康住宅の切り札なのです。
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by isoda-shonan
| 2018-10-22 17:28
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