015-失敗しない土地選び |
当社では、住宅の相談以外にも、土地購入にあたり建設地として適切かどうか、といったご相談を受けることがしばしばあります。 昔から、津・江・沢等、さんずいの付く地名は、もともと沼地や湿地帯だったと言われています。このような地名の付く土地は、地耐力(地盤の強さ)がとても弱い所が多いようです。 宮城県沖地震では、旧伊達藩の時代から住宅地として使用されてきた地区の被害は少なく、田畑を造成した新興住宅地に被害が大きく出ました。また、崖地に擁壁を積み、盛り土や埋め戻しをしたような土地も注意が必要です。 住宅地の価格は、環境、利便性、方位日照、地型、高低差などによることは周知のことです。しかし、これからは、地耐力の強さも含めて価格を考えてください。 平成12年の建築基準法の改正で、設計者、建築請負業者に、地盤に対しても10年保証が義務付けられました。土地を売って儲けた業者には責任が無く、建築業者に地盤の沈下に対しても責任を負わせるという法律です。 この法律により、建築業者は地耐力に関して以前にも増して慎重にならざるを得なくなりました。建設地の地耐力を調査した結果、地盤補強のために、長さ15mの鋼管杭を40本も打ち、その費用が200万円もかかった例もありました。 土地購入時には、地耐力がどの程度あるのか、弱い場合には補強工事にどの位費用がかかるのか、を把握した上で購入されることをお勧めいたします。 安いと思った土地がとても高く付く場合が多々あるのです。 |
by isoda-shonan
| 2005-09-12 17:17
| コラム
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